最初の本を書いたのはポメラだった。ポメラとは簡単なワープロだと思ってもらえばいい。ただ文章を打つだけの機械だ。打った文章はSDカードやwifiを通してPCに移せる。どうしてPCで本を書かなかったのか、それはPCが五月蠅いからだ。

PCで文章を打っていると、いろんなことが気になってくる。Gmailの返信、フェイスブックのいいね!、ツイッターのリアクション、lineの既読と返信、そして様々なwebニュース。僕は五月蠅いのが嫌いなので、全ての通知を切っているが、それでもクリック一つでそれらのアプリやwebページは開けてしまう。だから文章を打ちながらも観てしまうのだ。もう一つ、PCで文章を打つのには欠点がある。

それはwebに甘えてしまうこと。文章を打ちながら調べ物を初めてしまう。気になった単語やうろ覚えの情報を確認したり、文章に行き詰まるとネタそのものをググりだしたりしてしまう。そして文章を書く手が止まるのだ。手を止め止めつぎはぎしながら書いた文章は読みにくい。

最初の本は全て記憶から書いた。事実を調べ直したりしていない。そうしたらぐいぐいと書けたのだ。今も文章を書くときは、紙に手書きをするかネットにつながらないポメラで書いている。頭に浮かぶ文章を必至で紙かポメラに移して一気呵成に書ききる。そうすることで僕の場合は文章に流れが産まれる。流れのある文章はつぎはぎした文章よりも読みやすい。もう一つ、ポメラと手書きの利点はパソコンよりも軽くて持ち歩きやすいこと。

鞄に入れたノートやポメラはいつでもどこでも取り出せる。作文は周りが静かだと逆に気が散ってしまう。周りがちょっと騒がしいカフェや電車の中の方がの中を紙やポメラに移しやすい。実は文章を書くときはあんまり考えていない。人としゃべるときにしゃべりながらは考えられない。それと同じようにしゃべるように書いている。逆に最後の清書は頭を使う。接続詞や誤字脱字をチェックする機械的な作業だけど、文章を書くよりも頭は使っている。それだけ静かなな場所でパソコンで行う。

文章を書き始めたらwebには甘えない。スマホも鞄にしまっておく。webに甘えるというのはリンクを貼って自分の文章に説得力を持たせようとする、それも含まれている。自分の文章は自分の文章だけで完結させて責任を持つ。外に説得力を求めない。

そんな形が決まってから、僕は集中して文章を書けるようになった。文章を書いている間は自分の頭とだけ対話するに限る。


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和田 憲明

和田 憲明

副理事長 / マジックパパファザーリング・ジャパン関西
マジックパパ代表、主夫。娘の誕生を機に主夫となり保育士資格を取得。FJKでは初代理事長、現副理事長を務める。特技は手品、趣味はSF・特撮・アニメのオタク系パパ。 [⇒詳細プロフィール]