組織のカギは副将が握る

篠田です。

僕はマンガが大好きです。

いろいろ読むなかでも、富樫義博氏の作品がかなりオススメです。

「HUNTER×HUNTER」
「レベルE」

など、話しだすと止まらない激アツマンガが多数。

今日は同氏の代表作の一つ「幽遊☆白書」から、妖狐鞍馬というキャラクターの組織論をご紹介しましょう。

組織のカギは副将が握る

大将が素晴らしいことは重要ですが、それだけでは組織は決して継続しません。
組織が継続していくために重要なのは何か?

答えは「副将」です。

どれだけ大将が強かろうと、魅力があろうと、組織において重要なのは大将ではなく副将なのだという。
(間違っても僕がそういう大将だとは言っておりません!)

大将がいなくなっても組織を動かし続ける

組織運営が継続すると、大将はいつか必ずいなくなります。

突然いなくなることもあるかもしれませんし、きちんと交代されていくかもしれません。
そのなかで組織は生き残り続けなければいけない。

「幽遊☆白書」の世界では、魔界の3大妖怪による3すくみ(戦争)状態でした。
そのなかでどうすればトップをとることができるか?

大将が勝ち残るために、相手の大将の力を削れる捨て石が必要です。
それが副将の役割、ということです。

逆に、大将が相打ちになったあとも、強い副将がいればチームが残り続けることもできるでしょう。

副将は3つの資質が必要

大将と副将は、異なる資質が求められると言います。

大将=リーダーシップ
副将=マネジメント

そうではない、と僕は思います。

副将の一番大きな仕事はマネジメントですが、マネジメント力を発揮するにもリーダーシップが必要です。
なので、それぞれ別の資質ではなく、とくに副将は両方の資質が求められると思います。

さらに、もうひとつ、副将にだけ求められる資質があります。
それは、「フォロワーシップ」です。

フォロワーとは、リーダーを補佐する人のことで部下やチームメンバーをさす。フォロワーシップとは、集団の目的達成に向けてフォロワーがリーダーを補助していく機能のことをいう。 フォロワーには、指示に従って成果を上げるだけでなく、自発的に意見を述べたりリーダーの誤りを修正することも期待される。そのためには、フォロワー自身の実力だけでなく、集団の目的に対する達成意欲や、リーダーとの信頼関係が必要となる。(参照:コトバンクより)

リーダーシップを発揮しながらも、大将を育てられる人こそが本当に必要な副将です。

その資質が、僕はフォロワーシップだと考えています。

組織の外から見ると、組織の副将が表に出てくることは滅多にありません。
それは多くの場合、大将が強いリーダーシップを発揮するからです。

でも、そのリーダーシップは、副将のフォロワーシップによるものだということを、大将は忘れてはいけないと思います。

NPOの事務局長はまさに副将そのもの。

組織が回り続けていくために絶対に必要なポジションであり、平成28年度からそのポストに島津事務局長を迎えることができました。

なので、これからのファザーリング・ジャパン関西にもぜひ期待をしてください。

しかし鞍馬というキャラクターはマジですごい。
久しぶりに「幽遊☆白書」も読み直してみようかな。

(img via P.O. Arnäs)


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篠田 厚志

理事長 / おやこヒッチハイカーファザーリング・ジャパン関西
三児の父親。安定の大阪府庁を退職し、NPOの世界へ。 父親の子育てはやれと言われてやるもんじゃなく、できる仕組みを作ることが大切。「父親の子育てをヤバくする」をミッションに活動するファザーリング・ジャパン関西の理事長を務める。[⇒詳細プロフィール]