(画像:朝日新聞デジタル)
鳥取県、島根県を襲った月曜日からの大雪。
本当に怖いですね。
何が怖いって・・・この大雪に巻き込まれた1人だからです。
(⇒昨日の記事:山陰地方の雪がヤバくて立ち往生)
朝起きたら一面が銀世界
月曜日、米子市の南にある南部町で講演だったので週末は皆生温泉に宿泊していたんですが、朝起きたらもう真っ白。
朝風呂はチョットテンション上がりました。
雪景色と温泉でテンションの上がらない日本人はきっといません。
でも、その後の移動はてんてこ舞いでした。
16時に講演が終了して帰路につくも米子道は通行止め。
鳥取道に迂回して帰ろうとしましたが鳥取道も通行止め。
国道の迂回路が示されていたので行ってみると通行止め。
鳥取県内で一時300台が立ち往生ってありましたが、その中の一台がまさかの僕。
立ち往生のニュースは何度か見たことありますが、自分がまさかその中に巻き込まれるなんて夢にも思いませんでした。
世の中、いつ何が起こるか本当にわかりません。
立ち往生は何が怖いのか?
言わずもがなですが、立ち往生は本当に怖いです。
何が怖いのかというと・・・
「何がどうなって自分が止まっているのか?」
「いつになったら動き出すことが出来るのか?」
「自分の前にはどれくらいの車が止まっているのか?」
「自分はこのまま待機すべきか?それとも頑張って移動すべきか?」
「食料や飲み物の調達はどこでできるのか?」
「どこにいけば情報を手に入れられるのか?」
つまり、情報が何もないということ。
自分が身動き取れない状況の中で情報が何もないことほど不安で恐ろしいことはありません。
自分の知らない土地であればどこにコンビニがあるのかもわからない。
先頭が見えなければ、理由を知るために移動するのにどれくらい動くことになるのかもわからない。
自分が車を置いて先頭を見に行ったら突然車が動きだすかもしれない。
そうなると、ただひたすら情報がやってきてくれるのを待ち続けるしかないですが、いつやってくるとも知れないそれを待つことが何よりも恐ろしいわけです。
僕は、情報もコンビニも近くにあったので本当に運がよかった。
そんな僕でさえ不安なまま何時間も過ごしていたわけなので、後方でわからないままに立ち往生していた人たちの心境は、とても比べ物にならなかっただろうと思います。
立ち往生にあったら何をすべきか?
情報のない不安の中で、救われること。
それは人との関わりです。
現状の解決にはつながらないとしても、誰かと意味のない会話をしたり、共感しあったりするだけで、孤独で苦しい状況に救いの光が差し込みます。
不安で動き回っている人、不安で閉じこもっている近くの車の人、遠く離れた家族。
同じ想いをしている人はまわりにたくさんいます。
大事なことは、知らないけど同じ境遇の人と、目を合わせて「しんどいですね」って声をかけることじゃないかなと思います。
ついついスマホやSNSを使って閉じこもりがちですが、本当に大事なのは文字のやり取りじゃなくて言葉のやり取りではないでしょうか。
僕はうまく立ち往生を抜けて昨日、無事に帰ってくることが出来ましたが、2日目になってもまだまだ立ち往生に巻き込まれて身動き取れない人がたくさんいらっしゃいました。
(通行止めで陸の孤島と化した鳥取県からどうやって帰ってきたのかは後日に譲るとして)
彼らにとって、炊き出しや寝床の準備などをしてくれていた地元の人たちは、本当に心の救いになったんじゃないかなと思います。
以上、雪の恐ろしさを目の当たりにしても、やっぱりチョットだけテンション上がってしまう関西人、篠田でした。
篠田 厚志
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