世の中、星の数ほどあるマンガの数々。
人の心を惹き付ければ惹き付けるほど、何十巻にまでわたる超大編になることが多いが、たった3巻で度肝を抜かれるほどにしびれる漫画があるのをご存知だろうか。
【All You Need Is Kill】
もともとは、2004年に刊行された桜坂洋氏のライトノベル小説。
2014年にハリウッド映画化されたことでかなりの話題になりましたが、今回は、同じ年に、「ヒカルの碁」などの画を担当されている小畑健氏によってマンガ化された同作品の紹介です。
主人公であるキリヤ・ケイジは、ギタイと呼ばれる謎の宇宙侵略兵器と戦う統合防疫軍の兵士で、初出撃で絶望的な戦場へと送り込まれ、瀕死の重傷を負うなかで最後の力を振り絞り、圧倒的な戦闘力を持っている若き少女兵士リタ・ヴラタスキの援護を受けてボス的なギタイと相打ちになって死亡します。
ギタイというのは、宇宙人がテラ・フォーミング(星の改造)のために地球に送り込んできたもので、そうですね、簡単にいうとテラ・フォーマーズという漫画のゴキブリみたいなもんです。
そんな衝撃的な始まりなんですが、読者の理解スピードを全く無視して話は急展開します。
死亡したはずのキリヤでしたが、次のページではなぜか意識を取り戻し「出撃前日の朝に戻っている」という怪現象に見舞われ、それが幾度も繰り返されることになります。
しかも、ループしているのはどうやらキリヤ一人。
まったくもって理解不能な状況に、主人公のチョットしたパニックが読者にも伝わってきて、この先どうなるんやろうという好奇心がMAXに刺激されます。
内容はかなり複雑です。
しかしながら、その複雑さを2巻で見事に描き上げ、メッチャきれいなラストまでたどり着かせた小畑健氏の手腕にはマジ感服です。
たったの2巻ですが読み応え抜群です。
古本屋さんなどでも結構見かけるので、ぜひとも読んでみてください。
以上、次はハリウッド版もみてみようかな・・・篠田でした。

篠田 厚志

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