理想の少年SFマンガ「ワールドトリガー」

少年ジャンプのなかでも傑作と呼んでいいマンガのひとつ「ワールドトリガー」。

異世界からの侵略者・近界民(ネイバー)と防衛組織・ボーダーの戦いを描く、いわゆるSFアクションというやつです。

 

これマジで面白いです。

何が面白いって?

 

少年ジャンプにチームバトルがやってきた

これまでの少年ジャンプマンガは、多くが個人の戦いです。

もちろんチームで戦うこともありますが、基本的には1×1を貫きます。

ですがこのマンガは、ほぼ初めてと言っていい「集団戦闘」がメインのマンガです。

 

この集団戦闘ってすごいんです!

個人の戦いは、連載が続くと、強くなったキャラクターがより強いキャラクターと戦う宿命なので、必ず「強さのインフレ」がおこります。

ですが、集団戦闘の場合は、個人の強さではなく戦術や相性次第で、いわゆるジャイアントキリングが起こりやすくなります。

つまり、強さがインフレを起こしにくくなるんです。

そうすると、キャラクター設定に困ることはありません。

書くほうは大変ですが、メチャクチャバラエティに富んだ作品に仕上がります。

 

何があってもほぼ人が死なない

このマンガも当然バトルマンガです。

なので勝つときもあれば負けるときもあります。

しかしながら、マンガの中で人が死んだりすることがほぼありません。

まぁ死なないっていうことなら、ほとんどのマンガがそうなんですけど、そういうのってだいたい根性論なんです。

首の皮一枚でつながった的な・・・。

 

でもこのマンガは、システム上死なない設計になっているんですね。

これ、すごいですよ!

全力での戦闘を追い求めながら、人が死なないシステムが構築されているとか・・・これ考えた人マジ天才!

 

それってつまり、子どもにとってもすごく優しいってことなんです。

こういう創意工夫マンガは、読んでても苦にならないし、むしろ楽しいですね。

 

妻は、バトルマンガはキライですが、このマンガなら読ませても大丈夫だと思ってレンタルしてきたら、案の定子ども達はドハマりしています。

作者が「頚椎症性神経根症」という病気療養中のため、18巻が出て以降もうかれこれ2年近く休載中です。

なかなか大変な病気ではありますが、なんとか完治して連載を再開して欲しいです。

こんなおやこで楽しめるマンガがもっと増えたら、父親の子育てもきっと充実するはずですから。

 

以上、篠田家は親子どもども楽しみにしています・・・篠田でした。

 


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篠田 厚志

理事長 / おやこヒッチハイカーファザーリング・ジャパン関西
三児の父親。安定の大阪府庁を退職し、NPOの世界へ。 父親の子育てはやれと言われてやるもんじゃなく、できる仕組みを作ることが大切。「父親の子育てをヤバくする」をミッションに活動するファザーリング・ジャパン関西の理事長を務める。[⇒詳細プロフィール]