反抗期まっただ中の長女。
パパとの会話は基本3語ですませます。
「うん」「ふつう」「べつに」
だけどパパに似ているところがたくさんあります。
面と向かっては言わないけど、明らかに味覚や趣味に共通点が多い。
柿の種好きは家族で長女とパパだけ。
先日はパパのDVD『サマーウォーズ』というオタクアニメを引っ張り出して観てました。
かなり嬉しいパパ。
血は争えない。
スターウォーズは父子の物語。
スターウォーズにはベイダーとルーク父子の他にもう一組、人気の父子が登場します。
ジャンゴ・フェットとボバ・フェットの父子です。
1980年公開の5で登場したボバ・フェットは孤高で凄腕の賞金稼ぎ。
金のために人を傷つけ悪事を働く姿がめっちゃ格好いい!と一躍人気キャラクターになりました。
そしてファンたちは続編6でもボバの活躍を期待しました。ところが…
1983年公開の6で、ボバ・フェットはまったくいいところがなく無様に怪物に食べられて死んでしまいます。
そして現実の時代はすすんで、物語内での時代はもどって2002年公開の2に、ジャンゴ・フェットというボバの『父親』が登場します。
(スターウォーズは4−6を先に1−3を後に公開したのでややこしい)
(『父親』と鉤括弧つきなのは、ボバはジャンゴのクローンであり遺伝子的に普通の父子ではないから)
ジャンゴも物語内でボバと同じく孤高で凄腕の賞金稼ぎとして活躍します。
しかしジャンゴも2の最後に無様に首を切られて死んでしまいます。
格好良くても悪者は無様に死ぬのがスターウォーズ。
長女に伝える教訓 その1
「いくら格好良くてもアカンことはアカン!」
クローン父子なだけあって、ボバとジャンゴは似ています。
その死に方もそっくりです。
刀を使うジェダイと戦う時のセオリーはジェダイから離れて遠方から攻撃すること。
ボバもジャンゴも戦い始めは、とにかく距離をとって撃ちまくります。
ところが、なぜか2人とも戦いの途中でジェダイの刀が届くところに突撃します。
自信過剰なのか油断したのかバカなのか。
結局それがきっかけで2人とも殺られる。
ここにはクローンとして生まれ、賞金稼ぎ以外の生き方を知らなかったかもしれないボバへの情状酌量もありません。
善と悪を切り分ける、父性的な厳しいメッセージです。
長女に伝える教訓 その2
「パパの血を恨みたくなっても、ハタチ越えたら自己責任」
長女よ、あきらめてくれ。
格好いいボバを無様に怪物に飲み込ませた監督のジョージ・ルーカスに、ファンの多くは激怒しました。
死んだはずのボバが怪物の口から抜け出してまた格好良く活躍するスピンオフ物語もあります。(ルーカス製作ではありません)
『父親』のジャンゴが衆目の中で首を切り落とされたのは、ボバのようにファンが勝手に生き返らせないように誤解の余地なく死なせるというルーカスの演出です。
僕はボバに甘いファンやスピンオフよりも、たとえ人気キャラでも悪役を無様に死なせたルーカスを支持します。
長女に伝える教訓 その3
「周りがなんと言おうとも自分を貫けば支持してくれる人はきっといる」
和田 憲明
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