この1年、小学校と市PTA連絡協議会の会長としてスピーチをさせていただく機会をたくさんいただきました。
と、同時に人のスピーチを聞く機会も多かった。
緊張ガチガチの人、定型を淡々と話される人、自分のネタを繰られる人様々です。
スピーチって面白い。
緊張されていても、定型をしゃべっておられるようでも、その端々に人柄がにじみ出ます。
「和田さんしゃべるの上手くてうらやましい」
しばしば人から言われます。
とんでもない。しゃべるの苦手です。だから準備します。
何も持たずにしゃべられるかたもいて、格好いいと思います。
でも僕には無理なので基本的に原稿を書きます。
3分のスピーチにこんだけ考えて準備してるねん、という自己顕示。
せっかくのスピーチの機会なので、できるだけ自分にしか言えないこと、他の人が言ってないことをしゃべりたい。
———
H29年度 〇〇市PTA連絡協議会理事総会 開会の挨拶
こんばんは。
平成28年度〇〇市PTA連絡協議会、略して連P会長の和田です。(※1)
理事のみなさま、ご来賓のみなさま、職員のみなさま、ご臨席をたまわりありがとうございます。(※2)
さて、1年前のこの場で、新会長としてこんな問いかけをさせていただきました。(※3)
「未来に対して不安が多い時代、今の子どもは可哀想、なんてことがよく言われます。
しかし、本当にそうでしょうか?先の大戦を体験された先輩方がまだご存命な時代、いつと比べて悪い時代だなんて言うんでしょうか。
本当のところ、いつだって大変な時代です。そして、いつだってある意味では幸福な時代なんです。(※4)」
現代をどう捉えるかは現代の大人の考え方次第。
子どもに未来の不安を伝えるのではなく、大人自身がが未来に希望を持ち、それを子どもに伝えること。
これこそが何よりも大切な大人の役割です。(※5)
ただ、それを子供に伝えるためには、我々大人自身も成長することが必要です。
子育てや教育の現場では「何よりも子どものため」という表現がよく聞かれます。
が、PTAやその他の地域活動は、子どものためだけではなく大人自身を成長させるものでもあります。
1年間、会長という立場で様々な体験をさせていただきまいた。
地元の〇〇小学校では優しい役員さん、委員さん。
またこの連Pでは、ゆかいな各校の会長、副会長さんとともに活動させていただき、私自身もちょっとは成長したのかな、なんて感じています。
PTAという活動に対して、様々なご意見があるこのご時世です。
お手元のスマホを使って『PTA』と検索してみてください。
正直、PTAに対しての風当たりはなかなか厳しいです。(※6)
PTAになんの課題もないとは申しません。
それでも、子どもが育つ環境と大人自身の学びのために、役に立つ活動であり団体です。
様々なご意見を飲み込んで、活動に活かしていくこと。
それが大人のため、子どものためだけでなく、PTAという活動そのものの成長につながります。(※7)
新役員のみなさま、このあとの表彰で、現役員さんの晴れ晴れとした笑顔を見て未来に希望を持ってください。(※8)
そして、この〇〇市のPTAを育てるつもりで、これから1年間の活動をぜひ楽しんでください。(※9)
みなさま、聞いてくださってありがとうございました。
表彰のあとの議事のご審議も、よろしくお願いいたします。(※10)
【解説】
※1 PTA用語って新役員さんは知らない。僕も2年前は知らなかったので説明した。
※2 ここは忘れちゃいけない『定型』です。
※3 1年前の挨拶の一部はコチラに。
※4 いつだって大変な時代 堀井健一郎 講談社現代新書 より
※5 要は「笑ろてるパパがええやん!」ってことです。そして※7へのフリでもある。
※6 PTAの存在意義や運営手法の議論は毎年のように。さらに今年は千葉の事件もありましたし。
※7 でもネットの多くは極論。PTAは少しずつ改善されていってます。
※8 前年度役員は表彰され市長と写真を撮ります。そして※5の受けでもある。
※9 遠回しに1年PTA役員を体験した現役員は新役員より成長したと言ってる(爆)
※10 これも忘れちゃいけない、総会の挨拶ですから。
和田 憲明
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