『万引き家族』にがっつりハマり、是枝監督作品を立て続けに観ました。

監督の考えを知りたくなって、

著書『映画を撮りながら考えたこと』を読みました。

 

やはりと思ったのは、著書の中でも「父親」というものをどう捉えるかをページを割いて考えておられること。

デビューからの3作品全てに「父親」がテーマの部分があるとおっしゃっています。

 

監督の表現する「父親」像は複雑です。

立派な父親がいい父親でもないし、優しいからいいというわけでもない。

時には不在の父親、死去した父親が家族に影響を及ぼすことすらある。

 

父親がど真ん中のテーマの映画『そして父になる』。

これも複雑な父親像や家族観をそのまんま観客に提示するような映画でした。

 

 

是枝映画では日常音を丁寧に作っている印象があります。

それに触発されたのかこの1週間、私も日常音への感覚を取り戻しました。

 

家族のしゃべり声って、普通はほとんどがつぶやきみたいなもん。ドラマみたいにはっきり発音はしません。

そんなボソボソ声を敏感に拾えるようになりました。

他にも足音、衣摺れ、携帯をいじる雰囲気など。

 

逆に言えばこの3年くらい、日常音に対して鈍くなってたことに気づきました。

日常を丁寧に拾うこと。父になることの一つかもしれない。

 

 


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和田 憲明

副理事長 / マジックパパファザーリング・ジャパン関西
マジックパパ代表、主夫。娘の誕生を機に主夫となり保育士資格を取得。FJKでは初代理事長、現副理事長を務める。特技は手品、趣味はSF・特撮・アニメのオタク系パパ。 [⇒詳細プロフィール]