マジックパパ和田です。
「となりの人と挨拶してた。それが一番の防災でした」
20年前の阪神淡路大震災の被災者の言葉です。
阪神大震災では多くの建物が崩壊して、多くの方が建物の下で犠牲となってしまいましたが、それらの方を救出したいちばんの功労者は、消防でも自衛隊でもなく、ご近所さんだったそうです。
初動で重要なのは何よりもご近所さんの力。
今回の九州の震災でも、公の救助が到着する前にご近所さんを助けようとしている方の映像が沢山流れています。
地域の組織としてのつながりも大切ですが、それよりもっとパーソナルなつながり、ご近所、顔見知りというのは災害時に大きな力を発揮します。
その力を発揮できる主体は大人だけではありません。子どもでも発揮できるのです。
「釜石の奇跡」は中学生が力を発揮した事例ですが、小学生はけっこうご近所情報を持っています。
長女が2年生の時
「あそこの家のママ、子どもが3人いて、ひとり赤ちゃんで、いつも家にいはって、やさしそうやねん」
今3年生の次女
「あの犬の家な、おじいちゃんが住んではんねん」
仕事に出かけることの多いパパママよりもはるかに事情通。ご近所がホームの小学生はあなどれません。
ーーー
そんなご近所つながりで大切なのは挨拶。
いろんな挨拶がありますが、僕がおすすめしたいのは「手を振る」こと。
校区内に住んでおられる次女の同級生のおじいさん、道で出会うたびに手を振ってくださいます。
歩いていても、自転車に乗っていても「おおお」なんて感じでゆったりと。
距離や相対速度によっては言葉を交わせない場合がありますが、そんなときでも「手を振る」という挨拶はすごく有効です。
同じく言葉を交わせない距離での挨拶に「会釈」というものがありますが、会釈との違いは挨拶を交わしていることが本人たち以外、周りの人にも伝わること。
思い出してみてください。手を振り合っている人を見たとき、どんな感情が起こるでしょうか。
悪い感情よりはほんわかしたいい感情が起こるでしょう。
僕も知り合いを見かけたらできるだけ手を振ってます。
そうしたら先方も手を振り返してくれることが多いです。
中学生でもしぶしぶ…
「となりの人と挨拶してた。それが一番の防災でした」
とっかかりのひとつに「手を振る」というボランティアはいかがでしょうか。
最初はちょっと照れくさいけどね。
和田 憲明
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