息子のトリセツ~何かあったときがわかりやすい~

君は、本当にわかりやすい。

気分がいいとき。
楽しんでいるとき。
機嫌が悪いとき。
気分が優れないとき。
嫌なことがあったとき。
何か困ったことがあったとき。

学校から帰ってきたときの君の様子を見るだけで、何かしらあったんだろうな・・・ということは容易に想像できます。

 

10歳は簡単に口を開かない

君の元気がないとき、親はとっても気になるものです。

この間も、学校から帰ってきた君は少し元気が無いように思いました。

次の日の朝、学校へ行こうとする君は突然、「学校行きたくないな・・・」と漏らしました。

「どうしたん?」
「なんかあったんか?」

昨日から元気なさそうに思っていたけどやっぱり・・・。

学校に行く直前ではゆっくり話もできないなか、君は僕たちのことを察してこういいました。

「ケンカとかイジメとかそんなんちゃうから」

親の気持ちに寄り添える君の感受性はすばらしい。

それでも昨日のうちに聞けなかったことを少し後悔しました。

 

それでも父は理由を知りたい

「学校へ行きたくない」などと君が言えば、親はどうしても気になるものです。

でも、その理由を言うかどうかを決めるのは君次第です。
どうしても言いたくないなら言わなくてもいいと思っています。

ただ、それでも親は気になるんです。

原因さえわかればいいけれど、原因が分からないのはとても悩みます。

そのジレンマの中で、僕は君にこう言いました。

「言いたくなければ言わなくていいけど、理由がわからないとお父さんも悩むねん。」
「お腹が痛いとき、理由がわかればなんとかできるけど、理由がわからないとどうしようもない。」
「どうしようもないとき、何も出来ないことが親はとてもつらいねん。」

すると、君はゆっくりと口を開いてくれました。

「漢字のテスト、満点取られへんかってん・・。」

・・・

・・・

・・・

それは、残念やったな。

そんなこと・・・と言っては申し訳ないけど、そんなことで安心しました。
次は満点取れるように頑張ろう。

 

「自分にもあった」と思うことが子育てを楽にする

君はきっと何も覚えていない。

でも、自分にも同じことがあったということを知れば、きっと子どもに何かあったとき、君の苦しみはずいぶん軽くなるはずです。

だから僕は手紙を書きたい。

「君を育てて感じたこと」
「君を育てて悩んだこと」
「君を育てて苦労したこと」
「君を育てて大変だったこと」
「君を育てて楽しかったこと」

手紙にして、君におきたあらゆることを伝えたい。

そう、「君のトリセツ」です。

それをつくることが出来たら、それは、いつか子育てを始める君にとっての最高の子育てメソッドになるに違いありません。

 

「10年前の君が、10年後の君を励ましてくれる」

 

僕はそう信じています。

 


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篠田 厚志

篠田 厚志

理事長 / おやこヒッチハイカーファザーリング・ジャパン関西
三児の父親。安定の大阪府庁を退職し、NPOの世界へ。 父親の子育てはやれと言われてやるもんじゃなく、できる仕組みを作ることが大切。「父親の子育てをヤバくする」をミッションに活動するファザーリング・ジャパン関西の理事長を務める。[⇒詳細プロフィール]