2歳の誕生日を迎えた末っ子へ

君はこの夏、無事に2歳になりました。
振り返ってみると、君が一番順調にここまできてくれたように思います。

2年間生きてきて、この世界はどうですか?

楽しいですか?
物足りないですか?
充実していますか?
過ごしにくいですか?

2歳でそんなことわかるはずもありませんよね。
大きくなったとき、今のことなんかきっと覚えてもいないでしょう。

それでいいんです。
君が覚えていないことは、僕たちが覚えています。

だから安心して今を目一杯楽しんでください。
僕はそれを全力で応援します。

 

どれだけ大事にしていても記憶に残らない

お兄ちゃんお姉ちゃんが2歳の頃は、正直あまり覚えていません。
その頃、何もしていなかったわけではありませんよ。

ただ、慣れない子育てにバタバタしていたら、いつのまにか過ぎ去っていて、君が産まれてきました。
それほどに子育ての時間は慌ただしく過ぎていきます。

それはなぜか。
君たちのおかげです。
子育て期はある種の戦いです。

戦いの最中の出来事など、そうそう覚えているものではありません。
記憶に残るのは、そう、やりきったという結果だけです。

 

気に入らなければ泣けばいいと思ってる?

君のわがままはハンパではありません。

自分の思いどおりにならなかったことが起こると、とたんに体をひっくり返して大泣きします。
手のつけようがないようなかんしゃくを起こしたりもします。

なんでこんなにわがままに育つんでしょうね。
その理由はとてもシンプルです。

みんな許してくれるからです。
それだけです。

でも、許してくれないこともあります。
そうなると、無理矢理にでも黙らせる方法が取られてしまうのです。

そう、つまり君のわがままは、まわりの心のゆとりが作っているといえるのかもしれません。

 

大変さはかわらなくても楽しさは増えていく

子育てというのは何度体験しても大変さは変わりません。

慣れというアドバンテージが、若干プレッシャーを軽減していますが、基本的な大変さは変わりません。

むしろ、子どもの数が増えれば増えるだけ、当たり前ですが子育ては大変になります。

その大変さと、子育ての楽しさというのは、もしかすると相関関係があるのかもしれません。

3人目になると、子育ての楽しさは1人目のそれとは質が違います。
これは3人目を育てている人にしかわからないことかもしれません。

君と一緒に入るのは本当に楽しい。
毎朝の保育所への送りが本当に楽しい。
お風呂に入って「おまけのおまけのきしゃぽっぽー」と言っているのが本当に楽しい。
お父さんと寝るのが嫌過ぎて、お母さんに逃げられるやりとりが本当に楽しい。
晩ご飯前に観たジュウオウジャーのモノマネをして戦いごっこをするのが本当に楽しい。

 

君が産まれてきてくれて、これまで以上に楽しいことだらけです。

だから僕は、3番目として産まれてきてくれた君に心から感謝したいと思います。

 

将来はまだまだこれから。
これから先の未来など、君には想像もつかないかもしれない。

でも、大丈夫。

父がいます。
母がいます。
兄がいます。
姉がいます。

なので安心してください。

5人だったらしんどいことを共有できます。
君のすべてを受け止められます。

チームで肩を並べるって思っている以上に心強いものです。

 

2歳の君には伝えたいことがまだまだたくさんあります。
でもそれは、あせらずじっくりとやっていければいいですね。

 

3人目はやっぱり可愛い。

だから、君も結婚して子どもを産むのなら、3人育ててほしいです。

 


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篠田 厚志

理事長 / おやこヒッチハイカーファザーリング・ジャパン関西
三児の父親。安定の大阪府庁を退職し、NPOの世界へ。 父親の子育てはやれと言われてやるもんじゃなく、できる仕組みを作ることが大切。「父親の子育てをヤバくする」をミッションに活動するファザーリング・ジャパン関西の理事長を務める。[⇒詳細プロフィール]