篠田です。
僕は今年、小学校のPTA会長を務めています。
PTAでは単年度ごとなので、これまでどおりを踏襲しがちで、なかなか新しいことをしづらい雰囲気があります。
(もちろん新しいこともやりますが)
それは事業もそうだし物品関係もそうです。
僕の小学校ではずいぶん古いPCをかれこれ10年使っていました。
(画面が化石のようでした)
そんなPCを使って作業をしてくれる副会長や書記、会計のみなさん。
そんなみなさんが必死に作業されるのを見るに見かねて、今年、PCを買おうと思いました。
予算つけます!
僕は一応、最終決裁権者です。
普段から意思決定が仕事なので、今回のPC購入もみんなの希望と僕の決定があれば出来ると思っていました。
今年度予算総会は来月なので、これはチャンス!
もう付ける気満々でどのPCにしようかを考え始めました。
教頭先生の許可がいる!?
すっかりPCを買う気になっていた矢先、役員のお一人から指摘が入ります。
「何かを買うには教頭先生の許可がいるそうです。」
PTAなのに学校側の許可がいる!?
そんな主体性なくていいのかPTA?
でも、これまでそうなっているのなら、それはそれで仕方がないことです。
前例踏襲を批判する前に、前例踏襲の中でもやりたいことが出来るようになるべき、というのが僕の考えです。
なぜそれが必要なのか?
僕は仕事柄、「それ必要ですか?」ってよく聞きます。
事業ではなく管理行政をやっていたクセだと思いますが、ひとつひとつに理由を求めます。
でも、逆もまた然りです。
必要だと思うものは、きちんと理由を考えます。
今回のPCもなぜ必要なのかを理解してもらうために、いくつか理由を考えました。
(理由1)OSが古い。
今使っている10年前のPCはOSがビスタ。OSが古くても使えますが、保守サービスが終了しているので、故障したときの恐怖は計り知れません。
(理由2)PCの数と使う人の数が合っていない。
今や、どんな仕事にもPCは欠かせません。
PTAでも同様です。
役員もさまざまな書類を作って送付したり、管理したりします。
にもかかわらず、PCが事務所に一つしかありません。
それでは役員の負担が大きくなってしまいます。
(理由3)利用可能な予算がある。
PTAでは、毎年備品の積立てをしていました。
にもかかわらずそれが一切使われていません。
交渉の結果…
こうした理由をひっさげて、教頭先生に話をしにいくわけです。
結果として、無事にPTAの独自性を約束してもらい、PCの予算がつくことになりました。
まぁいつもいつもうまくいくわけではありませんが、いつもの考え方が活かされることも往々にしてありますね。
篠田 厚志
最新記事 by 篠田 厚志 (全て見る)
- 息子との会話でわかった投票率をあげる方法 - 2019年4月22日
- 子どもから「好き」と言われるパパになるには? - 2019年1月30日
- 1096日、ありがとうございました。 - 2018年12月31日
- 年末の東京ディズニーリゾートはヤバい! - 2018年12月30日
- 投稿タグ
- 業界の常識は世間の非常識 篠田PTA会長