ご紹介いただきました、PTA会長の篠田です。
子どもたちの育ちを見守る大人たちを代表し、ひと言お祝いと激励の言葉を贈りたいと思います。
卒業生のみなさん、卒業おめでとうございます。
今から、みなさんにひと言お贈りしますが、この話の内容を、そして、話があったという事実を、私は25年後のみなさんが一切覚えていないだろうということを知っています。
なぜなら、私自身、25年前の小学校の卒業式での出来事をほとんど覚えていないからです。
私が覚えているのは、ネクタイをするかしないかを同級生と論争していたことくらいです。
お父さん、お母さんも多くは覚えていらっしゃらないだろうと勝手ながら想像しています。
それでも、これから輝かしい未来をあゆむみなさんに、1つだけお話をさせていただきます。
チョット想像してみてください。
みなさんは自分のことを「何というふう、どんなふうに記憶されたい」ですか?
チョット目を閉じて考えてみてください。
でも、きっと「そんなのわかんないよ」って思っていると思います。
12年しか生きていないみなさんにとって、その答えは当たり前です。
そして、それでいいと思います。
でも、みなさんが50歳になったとき、同じ質問に答えを見いだせていないようでは、残念ながら人生をもったいなく過ごしたことになります。
これはある有名な学者さんの言葉です。
もう100年も前の話です。
なので、みなさんに置き換えると60歳になったときといっていいと思います。
そのときに、おぼろげながらでもその答えを見つけてほしいと思います。
たとえば・・・、
イチロー選手なら、世界で最も活躍した日本路野球選手としてみんなの心に刻まれてます。
三浦知良選手なら、50歳になってなお現役で活躍するサッカー選手としてみんなの心に刻まれています。
近所のパン屋さんなら、おいしいパンを作る人。
お父さんお母さんなら、優しい親、厳しい親など、いろいろです。
そんな答えを探すことを、心のどこかに置いて、これからの10年、20年、30年を過ごしてください。
さて、保護者のみなさま、本日はまことにおめでとうございます。
また、永きにわたって本校のPTA活動へのご理解とご協力をいただき、本当にありがとうございました。
これから思春期を迎え、親の出来ることは多くはないかもしれません。
そのなかで、ぜひとも意識していただきたいことがあります。
それは、親自身が自分の人生を楽しむことです。
もちろん、私たちは、子どもたちのことを第一に考えて日々を過ごします。
でも、子どもたちはいつの間にか、親に肩を並べます。
そのときに、肩を組んで目一杯笑えるような生き方をぜひ一緒に続けていきましょう。
最後になりましたが、子どもの育ちを見守ってくださっていた地域の皆様、本当にありがとうございました。
そして、卒業生の6年間の育ちと学びを提供してくださった先生方、本当にありがとうございました。
卒業生のこれからの輝かしい未来と、ご臨席の皆様のご多幸をお祈りして、お祝いの言葉とさせていただきます。
平成29年3月16日
PTA会長 篠田厚志
篠田 厚志
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