おやこでヒッチハイクてどうよ⑤

2010年4月30日午前6時。
僕と息子は伊丹空港にいました。

「飛行機乗りにいかへんか?」
はじまりはこんなひと言からでした。

 

息子は早起きにも関わらずとても機嫌が良い。

きっと飛行機のおかげでしょう。
この先どうなるかも知らず。

僕はというと、自分で決めたことのクセに、この先のことを考えると不安がいっぱいでした。

とりあえず、最初の行き先は成田空港です。

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もしかしたら罰ゲームかもしれない

大阪ー東京間なんて、飛行機だと一瞬です。
富士山や!って思ったらもう成田でした。

息子と2人で名残惜しそうに飛行機を降りようとしたそのとき、キャビンアテンダントの1人が声をかけてくれました。

「そのスケッチブック、絵を描くんですか?」

残念ながら違いますね。

「ヒッチハイク用です。」

「えー!?こんな小さなお子さんいるのに?罰ゲームですか?」
「無事に大阪に帰れるように空から祈っています。」

おもしろいCAさんでした。
危うく、罰ゲームの理由を考えるところです。

 

旅にトラブルはつきもの

成田空港はホンマに広い。

到着後、一般道に出るためとにかく歩く。
たぶんね、到着口から一般道方面まで1kmくらいあるんちゃうかな。

ひたすらに歩き続け、ようやく出口に到着しようとしたそのとき、息子のリュックサックがないことに気づきました。

父「どこやったん!?」
子「わからん。」

わからんちゃうねん!
着いたトコやで!
これから600kmやで!
まだ始まってもないねんで?

そんなこと言っても始まらへんのやけど・・・幸先はよろしくないな。

 

つづく。

 

(img via:Jim Shine)


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篠田 厚志

理事長 / おやこヒッチハイカーファザーリング・ジャパン関西
三児の父親。安定の大阪府庁を退職し、NPOの世界へ。 父親の子育てはやれと言われてやるもんじゃなく、できる仕組みを作ることが大切。「父親の子育てをヤバくする」をミッションに活動するファザーリング・ジャパン関西の理事長を務める。[⇒詳細プロフィール]