2010年に息子(3歳)と父親(30歳)、おやこでヒッチハイクをしたアホがおりました。
そう、僕です。
生まれてはじめての父子だけの特別な体験。
この「父子旅」は、僕や子どもに何をもたらしてくれたのか。
(⇒これまでの記事はコチラ)
ヒッチハイクの行程
【1日目】
- 自宅~伊丹空港(電車・モノレール)
- 伊丹空港~成田空港(飛行機)
- 成田空港~霞ヶ浦うなぎ屋さん(ヒッチハイク第1号)
- うなぎ屋さん~アサザ基金さん(ヒッチハイク2)
- アサザ基金さん~つくば駅(アサザ基金スタッフさんの車)
- つくば駅~渋谷駅(つくばエキスプレス)
- 渋谷の友人宅に宿泊
【2日目】
- 渋谷~藤沢のどっかのバス停(ヒッチハイク3)
- 藤沢~平塚(ヒッチハイク4)
- 平塚~静岡駅(電車)
- 静岡駅~藤枝(ヒッチハイク5)
- 藤枝にて友人宅に宿泊
【3日目】
- 藤枝駅~三島駅(電車)
- 三島駅にてラジオ出演
- 三島駅~沼津インターチェンジ(ラジオパーソナリティーさんの車)
- 沼津~岡崎市(ヒッチハイク6)
- 岡崎市にてビジネスホテルに宿泊
【4日目】
- 岡崎駅~八草駅(愛環鉄道)
- 八草駅~愛・地球博公園(リニモ)
- 八草駅~熱田神宮(ヒッチハイク7)
- 熱田神宮~ナガシマスパーランド(ヒッチハイク8)
- 長島~自宅(ヒッチハイクラスト)
母親からの独立
今回、とにかく意識したのは母親にべったりな環境からの脱却でした。
つくづく思ったんですけど、僕らはとにかく母親に頼っていることがあまりにも多い。
自分ではそう思っていなくても、外出先でのトイレや食事、お風呂に就寝と、なんとなく頼っているケースって山のようにあります。
こうした「なんとなく」頼っていることって、夫婦お互いに気付きにくいものです。
そしてそれが、知らず知らずの間にストレスにつながったりするんです。
総務省が行う「社会生活基本調査」によると、平成18年から23年にかけて、父親の家事育児時間は19分伸びています。
でも、母親の家事育児は変わっていないんです。
それってつまり、夫婦で一緒に家事育児する時間は増えたけど、父親が1人で家事育児する時間は増えていないってことです。
それでは、結局「母親がいないとダメ」ってところから抜け出すことはできません。
父親だって最低限のくらいは、1人で何でもできるようになるべきだと思います。
そのための、突拍子もないチャレンジっていうのはすごく意味があります。
なぜなら、チャレンジには「エイヤー!」っていう勢いが生まれるからです。
これ、父親にとって超大事!
子どものペースに向き合う
もうひとつ、父子旅をするにあたって意識したことがあります。
それが、子どもと2人きりの時間です。
そう、家の中にいると、母子2人だけの時間は、産休や育休のなかで必ず生まれますが、父子2人だけの時間は、意識しないとつくれません。
僕自身、子育ては積極的にやっているつもりでしたが、2人だけの時間があったかというと、ほとんどなかったことに気付きました。(父子の時間ではなく、家族の時間だったんですね)
家族の時間と、父子の時間は、似て非なるものです。
家族の時間も父子の時間も、基本的には、ペースは子どもが握ります。
子どもがトイレと言えばトイレに行くし、眠たくなったら寝かせます。
でも、その対応は多くの場合、母親に偏ると思うんです。
だから、父親はペースを乱すことはあまりありません。
そうなってしまっては、知らず知らずのうちにストレスを抱えてしまうのは、上でも書いたとおりです。
父子の場合は違います。
父子2人の場合、ペースに合わせるのは父親しかいません。
子どもがトイレと言えば父親が連れて行かないといけないし、眠たいと言えば父親が寝かさないといけない。
子どものペースに合わせるって実はすごく大変で、ストレスが溜まります。
なぜなら、思っている以上に時間がかかって、自分のスケジュールがずれ込むこと必須だからです。
それでも、2人しかいないのなら、向き合わざるをえません。
そうして向き合うことになったときにはじめて、子どものペースを理解し、合わせる術を身につけることができます。
子どもが嫌いとか、子どもにイライラしている人は、まず2人だけの時間をしっかりつくることから始めるべきだと思います。
やればできる
「それはムリです」
「それはできません」
「やったことがないからできません」
やらない人はだいたいこう言います。
でも、それは残念ながらウソです。
できないんじゃないんです。
やりたくないだけなんです。
それなのに、理由をつくったふりをして「できない」っていうんです。
僕もそうでした。
料理を作るのも「ムリです」。
おむつを替えるのも「できません」。
子どものお風呂を1人で入れるのも「やったことがありません」。
そういってましたが、思い返してみると、ただ「やりたくなかった」だけ。
「できません」っていえば、誰か(妻)がやってくれるもんだとでも思っていたのでしょう。
ふぐの調理や保育や医療と、家事育児は全然違います。
前者は、「免許がない」ってできない理由があります。
後者、つまり家事育児には免許など存在しません。
「できない」なんていうのは、自分の能力不足をただただ露呈しているだけとさえいえます。
本当にできないなら、できないことを実践してみないといけません。
やりたくないなら、理由をつけて「できない」というより、はっきり「やりたくない」と言ったほうがまだかわいげがあります(笑)
妻はやっています。
だから「できない」はずがないんです。
とにかくチャレンジしてみることが大事です。
やってみたら案外なんとかなるものです。
「やればできる」
これホンマです。
だって、父子2人だけの時間を持ったことのなくて、ヒッチハイクもやったことのなかった30歳男性が、やってみたらできたんですから。
やってみたいと思ったチャレンジはだいたいできるようになっています。
僕が今、取り組んでいる父子のチャレンジのベースになっているのは間違いなくこのヒッチハイクです。
父子2人っていうのは、思った以上に効果的で刺激的です。
なかでもコロンブスの卵だったのは、「子どもがいるからできることがある」ってことです。
子どもがいると「できないこと」の方が多い気がして、そちらに目を向けがちです。
ヒッチハイクの途中も多くの人が語ってくれた「子どもがいるから停まりました」っていう言葉。
僕1人でやっていたら、きっともっともっと時間もかかって、もしかすると達成できなかったかもしれません。
子どもが一緒にいたから10分も待たずに乗せてもらうことができて、家の前までたどり着くことができたのは、間違いありません。
僕は、子どもがいるから、子育てしているからできることってもっともっとあると信じています。
そうしたことをもっと身近に、もっと魅力的に感じてもらいたい。
それによって、父親が子育てに関わることをもっと当たり前のものにしたい。
そうすることで、みんなが子育てに困ることのない、子育てが楽しめる世の中にしていきたいものです。
以上、ヒッチハイクのブログ完結、篠田でした。

篠田 厚志

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