ホームシックの息子を前にして、父親として出来たこと。
- ハグして気持ちを聞く。
- なぜシアトルに来ているのかをもう一度伝える。
- なぜ息子を連れてきているのかをもう一度伝える。
- 家で母と妹と弟が何をしているのか考えて話をする。
- 学校のみんなは今頃何をしているのか考えて話をする。
- 読み慣れた絵本(ねこのタクシー)を面白く読んでみる。
- こういうところに来てまで忙しくしていてはいけないと気づく。
今、こうやって振り返ってみると、そのときはチョット焦ったり反省したりしましたけど、大切なことに気づかせてもらえたメッチャ貴重ないい時間でした。
(⇒シアトル滞在中の記事「篠田親子、シアトルをゆく」はこちら)
ニンテンドー3DSがないよー!
次の日はもうチェックアウト。
もう少しキャピトル・ヒルっていう街を楽しみたかったけどまぁ仕方がない。
それはまた次の機会にしよう、ってことで、ホームシックも落ち着いた息子と一緒に荷物をまとめていると、息子が「あれっ?」とか言い出しました。
絶対にいい予感はせーへんかったんですけど案の定。
「ニンテンドー3DSがない!?」
いやいやいやいや・・・なぜなくなる!?
普通はなくなるはずがないんですけど、とりあえず荷物全般ひっくり返して、部屋もひと通り見直してみるもやっぱりない。
僕が最後に確認したのは飛行機の中。
とりあえず、ひとつひとつ可能性を消していくことに。
まずは、神ってるANAに願いを託してメールを送るも撃沈(後日返事がありました)。
つぎに、高場家に落ちていないかをメールで確認するも撃沈(後日返事がありました)。
あとは、iLEAPの落ちていないかをメールで確認するも撃沈(後日返事がありました)。
この先は、昨日行ったところをしらみつぶしに確認していくしかない。
考えられるのは、神戸市シアトルオフィスのあるビルとiLEAPの近くにあるカフェ。
どちらも直接行って聞いてみるもあえなく撃沈。
篠田の息子のニンテンドー3DSはシアトルで迷子になってしまいました。
決して安いものじゃないんですけどこればっかりはどうしようもないな。
さようなら、ニンテンドー3DS・・・。
これ、俺も息子を連れてきたいほど美味いな!
今回、打ち合わせの合間にどうしても行きたかったところがあったんです。
それが、非営利団体「フェアスタート」が運営するレストラン。
元ホームレスや障害のある人々に外食産業で働くためのキャリア訓練の機会を与え、経済的自立を促すという目的の下に運営されている非営利団体 『フェアスタート』 。訓練生が短期間で自信をつけられるよう、調理場で行われる実践的な訓練と、就職や生活に必要な知識・技能を身につけるワークショップを組み合わせたプログラムで、全面的にサポートしているのが特徴だ。
ここも4年前、iLEAPのプログラムで見学した施設なんですけど、とにかく理念と実践がすごいの!
ホームレスの社会復帰を目的に、キャリア訓練と生活スキル訓練と経済的自立のすべてを兼ね備えたプログラムを実施している団体で、NPOとしてお手本にしたい団体なんです。
それだけじゃないんです。
出てくるハンバーガーがヤバい!
そんな思い出深いお店に、息子を連れてくるのはチョットした夢でした。
子「すげぇ、これ、ホンマ美味いな!」
父「昨日のビーチャーズとどっちが美味い?」
子「これは・・・こっちやな!」
父「俺は、お前を絶対この店に連れてきたかってんけど、ホンマ気に入ってくれてよかったわ。」
子「それやったら、俺も自分の子ども連れてこの店食べにきたいなー。」
「シアトルで一番印象に残ってるのは何?」って聞いてみると、「スペースニードル」と「フェアアスタート」が最初に出てきます。
よっぽど印象に残ったみたいです。
それほどに美味かったんですけど、僕はそれだけじゃない・・・って思うんですよ。
父親の感動体験は子どもに大きな影響を与える
たしかにフェアスタートのハンバーガーは美味い。
(僕らはオープンとほぼ同時にお店に入りましたが、12時を過ぎる頃にはあっという間に満席になるほどの人気ぶりです。)
でも、それ以上に、子どもの記憶に強く残っているのは、「僕自身が大きな感動をこのお店とハンバーガーから受けたから」だと思うんです。
そして、その感動体験を追体験しながら息子と共有したからこそ、息子はものすごいインパクトを受けて強く印象に残ったんだと思います。
iLEAPもそうです。
ビーチャーズもそうです。
スターバックスもそうです。
スペースニードルもそうです。
そして、シアトルもそうです。
どれも僕自身が強く感動したものです。
そして、そのどれも追体験を子どもと一緒にしています。
無意識だっただろうけど、子どもを連れて行くときの僕はすごくワクワクしていただろうと思います。
そうした感情の高ぶりを子どもはしっかりと感じています。
だから、「俺も自分の子ども連れてこの店食べにきたいなー」って言ってくれたんだと思います。
そのとき、僕は思いました。
「あぁ、そうか、子どもが未来にワクワクするには、大人たちの感動体験を共有することが大事なんやな」って。
「俺も自分の子ども連れてこの店食べにきたいなー」って感じる子どもが、未来に悲観的になるでしょうか。
きっとならないですよ!
どんなふうに育っていくかはわからないけど、未来をワクワク待ち遠しく、そして楽しみにしていることを実現しようとしてくれるはずです!
ようやく僕たちの活動の意味がわかったような気がしました。
ホンマにシアトルに行ってよかった。
初めて来たときから4年半・・・長かったけど、4年半分溜め込んだワクワクがチョット溢れてきてる感じ。
ホンマにこれから始めるのが楽しみです!
続く。

篠田 厚志

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