今回のシアトル視察ツアーは、本当にたくさんの方のお世話になり、自分の知らないシアトルをたくさん知ることが出来ました。
特に、シアトルにおける子育てや教育などについて知ることが出来たのは、父子ツアーを企画するうえでもとても大事なことだったと思います。
(⇒シアトル滞在中の記事「篠田親子、シアトルをゆく」はこちら)
日本人のお母さんたちのプレイグループ
シアトルには日本人の方もたくさん住んでいます。
今回、シアトルに本拠地のあるビル&メリンダ・ゲイツ財団に勤めている方をご紹介いただいて、子育てのことをお聞きしました。
ビル&メリンダ・ゲイツ財団はすごいんですよ!
アメリカって実は、育児休業の手当が法律で保障されていないんです。
つまり、育児休業を取れるかどうかは、勤め先にゆだねられているということです。
多くの会社では、育児休業を保障していないので、女性は産後休暇を終えたあとは基本的には復帰します。
(それが男性の家事育児参加を押し進めている要素にもなってるんですけど)
そんななか、ビル&メリンダ・ゲイツ財団はなんと、52週間の有給育児休暇を認めているんです!
どういうことって?
給与を100%保障した有給休暇を1年間取ることが出来るってことなんです。
すごいよこれ!
そんなゲイツ財団で働くYさんと、生後半年以上の赤ちゃんを持つお母さんたちのプレイグループに連れて行ってもらいました。
そこに参加していたのは、みんな日本人のお母さんたち。
こちらでは、日本の文化に触れる機会をとても大切にしています。
なので、日本にまつわることや、少し大きくなると日本語を勉強するクラスにはかなり積極的に参加させるといいます。
このプログラムも、似たニーズがあるのかもしれないですね。
参加していた彼女たちに、日本の子育てのこと、父親の子育てのこと、これからファザーリング・ジャパン関西が実施したいと思っている父子ツアーのことをお話しました。
みなさん、興味をもって聞いてくださって、実施するなら協力もしますと言ってもらいました。
こうして応援してくださる方が増えていくと、まだ見ぬ企画やけど少しずつですが自信を持てるようになります。
男性の家事育児参加率が高い理由
こうして話をしていると、あっという間に時間は過ぎて気がつくと15時30分。
みなさんそれぞれ「夫が帰ってくるのでそろそろ帰ります~」「夫の仕事が終わる時間なのでピックアップのために帰ります!」っていって、なんか嬉しそうな感じで帰って行かれます。
日本じゃほぼほぼ考えられません。
だいたいが「もうすぐ夫が帰ってくる・・・ホンマイヤ」とか「晩ご飯作らなあかんから・・・帰りたくないけど帰ります」って感じで、みんなイヤそうな感じで帰っていきます。
なんで、同じ日本人のお母さんが、日本とアメリカでこうも違うのか?
気になるので聞いてみましたよ。
すると、みなさん同じことを口にしていました。
「夫がいないととてもじゃないけど生活がまわらないから。」
アメリカでも女性の方が家事育児の時間が多いのは事実ですが、夫の積極的な家事育児参加が進んでいて、その時間数は日本の夫の2倍以上です。
なぜそうなのか?
話を聞きながら理由は2つあると感じました。
1つは、お互いのこと(仕事や家事育児、そして自分のやりたいこと)を尊重しあっているから。
その日の仕事のスケジュールなどを夫婦で共有して、妻に出張や打ち合わせの多い日は、「僕が全部やるから君はもう休んでいていいよ。」って言ってくれるそうです。
もう1つは、女性自身、仕事やプライベートのやりたいことが明確になっていることかなと。
「○○をやりたい。」
「この日は夜に仕事をする。」
こうした女性自身の「やりたいこと」が明確になっているから、「夫がいないととてもじゃないけど生活がまわらない。」っていうマインドになるんじゃないでしょうか。
夫の家事育児への意識ももちろん大事なんですが、妻の「やりたいこと」の明確化も、同じくらい大事なことだと思いました。
モンテッソーリ教育と日本人女性の経営する小学校
次の日には、ジャングルシティーの大野さんにモンテッソーリ教育をおこなうキンダーに連れて行ってもらいました。
モンテッソーリ、初めての体験です。
わずかな時間でしたが体験させてもらって、たしかにこれはいいなって思いました。
何がいいって、ペースが本当に子どもたちにゆだねられていることです。
日本の教育のように、30人が同じ黒板を見て同じ勉強をするのではなく、それぞれが興味のあることの勉強をある程度自由に取り組めます。
息子も、現地のクラスの男の子に、教室の様子を教えてもらっていて、すごく楽しそうに授業にとけ込んでいました。
モンテッソーリのあとは、ベルビュー・チルドレンズ・アカデミーという清水楡華さんの経営する学校へ。
こちらは、2000年に設立された、日本的な独自のプログラムによって教育を行う学校です。
もともとは、清水さんが知り合いの子どもたちに向けた塾からはじまったそうです。
創立から17年が経過して、今や小学校だけでなく、キンダーや中学校もあり、700人以上の子どもたちが通う、超人気校になっています。
元々は家具店の建物をリノベーションして校舎にしていて、とても広いスペースが確保されているのが印象的でした。
こちらでも、夏休みの期間中であれば、生徒も来ないので何かやるときには協力させてもらうことが出来る、ということでしたし、学校の保護者にも声をかけて交流などもできるかもしれない、とまで言っていただきました。
ホンマのホンマにメチャクチャありがたいです。
特に、シアトルで話を聞いていて、現地の人たちとの交流はぜひとも作りたいと思ったので、このように協力をお願いできるっていうのはすごくうれしい!
本当にありがとうございます!
特に、ご紹介してくださった大野さんはメチャクチャお忙しいのに、本当に感謝です!
このご恩に報いるためにも、なんとかそうそうに企画を打ち上げていきたいと思います。
続く。

篠田 厚志

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