シアトルに来ると、毎回現地の人とチャンバラをやっています。
到着したその日も中学生とチャンバラをしたけど、この日は高校生を相手にチャンバラ。
にほんごキャンプを企画していた先生(日本人)が、自分の授業でチャンバラをやりたいと言ってくださって実現しました。
(高場さんがシアトルで勤めている高校の日本語クラスです。)
(⇒シアトル滞在中の記事「篠田親子、シアトルをゆく」はこちら)
アイアムサムライメーカー
日本からゲストがやってきて、何を始めるのか興味津々(のように見える)な学生たち。
そんな彼らに、まず、目の前にいる、日本人が何者なのかを説明する必要がある。
「I’m coming from Japan to make a Samurai!」
これだけでもう十分です。
つまり、僕は日本で侍を育てる仕事をしていて、今日は君たちを侍にするためにやってきた。
ニュアンス的にはそんな感じで伝わったと思います。
こういうのってよくあることですよね。
アメリカ人美女に出会ったら、デジカメだろうがiPhoneだろうが、とりあえずカメラを持って「I am a Japanese photographer.」って言って写真を撮らせてもらうのとだいたい同じです。
チャンバラを知らないアメリカ人
自分の仕事は理解してもらいました。
次は、これからチャンバラやるってことを、限りなくゼロに近い英語力でどうやって伝えたらいいか。
とりあえず聞いてみました。
「Do you know Chanbara?」
全部で100人近い学生に聞いてみました。
日本語に興味のあるアメリカ人学生の、どれくらいの子が知ってると思いますか?
0人。
そう、誰もチャンバラのこと、知らないんです。
「Do you know Samurai?」→「Yes!」
「Do you know Ninja?」→「Yes!」
侍も、忍者も知ってる。
「Which do you like, Ninja and Samurai?」→「Samurai!!」
半数以上がサムライ派!
なのに、チャンバラのこと、知らないんです。
正直、意外やったけどよくよく考えてみるとそらそうやなって思います。
るろうに剣心とかは、大体の子が知っています。
でもね、剣心と志々雄と戦いは誰も「チャンバラ」とは言わないでしょ。
だから、侍は知っていてもチャンバラは知らない。
これは勉強になりました。
そんな学生たちに伝えます。
「Chanbara is Samurai battle game!」
そうすると、学生たちも「オーッ」って納得してくれました。
なんとかなる。
グレートコミュニケーションツール
これ考えた人ホンマ天才。
先日のブログで何度も書きましたが、これホンマ。
僕の限りなく低い英語力で伝えた説明(もちろん必要なところは高場さんが補ってくれましたが)でも十分に楽しめる。
初めて聞いて、見て、知って、すぐに白熱する。
高場さんが最後に、「This is great communication tool!」って訳してくれたんですけどホンマそのとおりやなと思う。
伝えたいことがないと英語は覚えられない
僕はホンマに英語がダメなんです。
学生の頃、「俺は外国行くつもりないし、英語の仕事するつもりもないし、だから勉強せんでいい。」なんてことを真顔で言ってたのを、今、死ぬほど後悔しています。(こういう人、意外と多いんちゃうかな)
そんな英語の苦手な僕でも、こと、チャンバラに関してはなんとか英語で伝えようと、それなりに努力します。
だって、自分がやってる素晴らしく楽しいことをみんなで一緒にやりたいって思うから。
英語を話せるようになるかどうかは、英語で伝えたいことがあるかどうかだと思うんです。
日本に帰ってきて、息子が「英語を習いたい」というようになりました。
「なんで?」って聞くと、「日本とアメリカの違いをもっと勉強したいし、そのためには英語で質問せなあかんから。」っていうようになりました。
こう思ってる子はきっと英語が伸びると思います。
(一緒に連れてった甲斐がありました)
企画を進めている父子ツアーも、子どもたちにとってそんな機会になればいいなと思っています。
続く。

篠田 厚志

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