おやこでヒッチハイクってどうよ⑯

２０１０年５月１日午前１４時３０分。

目的地は静岡県藤枝市。

ゴールデンウィークの大渋滞のなか、電車も使いつつなんとか静岡市までやってきた２人。

スケッチブックに【藤枝市】と書いて、駅から少し離れたところでヒッチハイク開始。

スケッチブックを掲げると間もなく、すぐに運転中の女性と目が合いました。

「あっ、乗せてもらえそう。」

僕らは、捨てられた子犬のように視線を投げます。

・・・

すごく乗せてもらえそうな雰囲気でしたが、残念ながら悩みながら行ってしまわれました。

ヒッチハイクはすぐに乗せてもらえるものではありません。

気を取り直してしばらく待っていると、突然、反対車線から手を振って声をかけてくれるドライバー。

あっというまに、Uターンして目の前に停まってくれました。

「今から藤枝に行くから乗っていいよ。」
「ありがとうございます！でも・・・あれ？今反対車線は知ってませんでした？」
「最初、見かけたときに追越車線走ってて、いったん通り過ぎて戻ってきたんですよ！」

こういう優しさ、ホンマに有り難い！

乗せていただいたのは、２７歳と３２歳のご夫婦でした。 奥さんの実家が藤枝市だそうで、【藤枝市】というの文字にテンションが上がったのだそうです（笑）

おまけに、旦那さんも昔、ヒッチハイクをしたことがあったそうで、いつか自分がヒッチハイクしてる人を乗せるのが夢だったとか。

ヒッチハイカー（僕ら）を見てもうひとつテンションがあがったそうです（笑）

でもその気持ちわかるなぁ。 僕もこの旅が無事に終わって、見かけたら絶対乗せてあげたいですから！
（残念ながら今のところその夢は実現していませんが・・・）

自分たちの出身が大阪だというと、話は必ず県民ネタ（笑）

奥さんがりゅうとに好きな食べ物を聞くと、「たこ焼きとな・・・お好み焼きとな・・・ホットケーキやな。」 粉モンしかないし！

粉もん好きと聞くと当然聞きたくなる「たこ焼き器はあるの？」

「どの家にもあるかはわからないですね～、うちはあるけど。」

これもよく聞かれる。
だってお好み焼きっておかずやで？

食べるに決まってる。

一緒に時間を忘れて話をしてる間に藤枝市に入りました。

ここから、まさかの出来事が・・・。

続く。

理事長 / おやこヒッチハイカー：ファザーリング・ジャパン関西

三児の父親。安定の大阪府庁を退職し、NPOの世界へ。父親の子育てはやれと言われてやるもんじゃなく、できる仕組みを作ることが大切。「父親の子育てをヤバくする」をミッションに活動するファザーリング・ジャパン関西の理事長を務める。[⇒詳細プロフィール]